DTMで稼ぐ方法|AudiostockとYouTubeで収益化する初心者ガイド

DTMで稼ぐ方法|AudiostockとYouTubeで収益化する初心者ガイド


こんにちは、kawaharaです。

この記事では、DTMで作った音楽を「Audiostock」と「YouTube」で収益化するための具体的なステップを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

「機材もそこまで良くないし、プロでもないのに、本当に稼げるのかな?」と不安になる方も多いですが、DTMの収益化は、アルバイトのように時給で働くのではなく、「音源」という資産を少しずつ積み上げていくイメージに近いです。

先にお伝えしておくと、いきなり月数万円を狙うというより、「まずは数百円〜数千円の実績を作る」ことが現実的なゴールです。そのために、どんな考え方で、どの順番で動けばいいのかを、結論 → 理由 → 手順 → まとめの流れで整理していきます。

また、このページは「DTMで稼ぐ」カテゴリの基礎記事として、全体像をつかんでもらうことを目的にしています。細かい作業や設定は、他の記事にもリンクしながら進めていきます。

DTMで稼ぐ全体像|まず「ビジネスモデル」をざっくり理解する

最初に、「Audiostock」と「YouTube」で稼ぐ仕組みをざっくり押さえておきましょう。ここを理解しておくと、何をどれくらい作ればいいのかがイメージしやすくなります。

結論:小さく積み上げて「音源のストック」を増やすゲーム

結論から言うと、DTMでの収益化は、「1曲で一発大きく当てる」よりも「使いやすい曲をコツコツ増やしていくストック型ビジネス」です。

  • Audiostock:あなたの音源が「商用利用OKなBGM」として販売される
  • YouTube:あなたのBGMが「動画のBGM」や「作業用BGM」として再生され、広告収益やサブスク収益が入る

どちらも、曲数 × 再生(または販売)回数で収入が決まるため、少しずつでも曲を増やしていくことが大切です。

理由:時間を切り売りしない「ストック型」の収入になるから

通常のアルバイトは、「働いた時間」に対してお金が支払われます。一方でDTMでの収益化は、一度作った曲が、数ヶ月〜数年にわたって売れ続ける・再生され続ける可能性があります。

もちろん、最初はほとんど反応がないことも多いですが、「曲を増やすほど、過去の自分が作った音源が働いてくれる状態」に近づいていきます。

手順:最初のロードマップをざっくり決める

まずは、以下のようなロードマップをイメージしてみてください。

  • STEP1:DTMの基礎・最低限の機材・環境を整える
  • STEP2:1〜2分程度の短めBGMを量産できるテンプレを作る
  • STEP3:Audiostockに数曲アップロードして審査〜販売開始
  • STEP4:YouTubeに「作業用BGM」などの動画として投稿を始める
  • STEP5:反応の良いテイストを分析し、シリーズ化していく

この記事では、この中でも特にAudiostockとYouTubeの具体的な進め方にフォーカスして解説していきます。

DTMの基礎や機材など、さらに詳しい前提部分は、最後の関連記事リンクからもチェックしてみてください。

Audiostockで稼ぐ方法|BGM販売の基本ステップ

Audiostockは、企業の動画・YouTube・アプリなどで使われるBGMや効果音を販売できるサービスです。まずはここからスタートすると、「誰かに自分の曲が使われた」という成功体験を得やすくなります。

結論:使いやすい短めBGMを「ジャンルを絞って」登録する

Audiostockでのポイントは、「自分が作りたい曲」より「使われやすい曲」を優先することです。たとえば、以下のような用途をイメージしてみましょう。

  • 企業の紹介動画のBGM(爽やか・前向き・邪魔にならない)
  • YouTubeのVlogや作業動画のBGM(ループしやすい・テンポ一定)
  • 説明動画や解説動画のBGM(シンプルで落ち着いたトーン)

こうした用途に合うように、1〜2分程度のインスト曲を複数作っていくイメージです。

理由:クライアントは「おしゃれさ」より「使いやすさ」を重視する

クライアント側(=BGMを購入する人)は、

  • 声やナレーションの邪魔をしないか
  • 動画の雰囲気に合うか
  • 尺に合わせやすいか(フェードイン・アウトしやすいか)

といった「実用性」を強く気にします。つまり、派手な展開より、シンプルで安定した構成の方が選ばれやすいということです。

手順:Audiostock登録〜初販売までの流れ

ここでは、実際の操作イメージを含めて手順を紹介します。

  • STEP1:アカウント登録
    Audiostock公式サイト右上の「会員登録」ボタンからアカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを設定し、届いた確認メールのリンクをクリックして本登録を完了させます。
  • STEP2:クリエイター登録
    マイページにログイン後、画面上部メニューの「クリエイター登録」または「コンテンツを登録」といった項目から、クリエイターとしての情報(名前・プロフィール・口座情報など)を入力します。
  • STEP3:音源の書き出し
    DAW(Logic Proなど)で、44.1kHz / 16bit〜24bitのWAV形式で書き出します。クリッピングしていないか、無音部分が長すぎないかを確認しましょう。
  • STEP4:音源アップロード
    マイページの「コンテンツ登録」→「音楽」を選び、書き出したWAVファイルをアップロードします。タイトル・説明文・タグ・テンポ(BPM)・長さなどを入力します。
  • STEP5:審査を待つ
    提出後、数日〜数週間ほどで審査結果がメールで届きます。NGになった場合は、ノイズ・マスタリング・構成などの改善点を確認して、ブラッシュアップして再チャレンジしましょう。

最初の数曲は審査に落ちることもありますが、「なぜ落ちたのか」をメモしておくと、次第に「通りやすい曲」の感覚がつかめてきます

このセクションのまとめ

Audiostockでは、オリジナリティも大事ですが、それ以上に「使いやすさ」が重要です。短め・シンプル・雰囲気が伝わりやすいBGMを目指して、まずは10曲前後を目標にアップロードしてみましょう。

YouTubeで稼ぐ方法|作業用BGMチャンネルの始め方

YouTubeでは、あなたのBGMを「動画」として投稿することで、広告収益やサブスク(YouTube Premiumの分配)を得ることができます。こちらも、コツコツ投稿していくほど、再生数のチャンスが増える仕組みです。

結論:テーマを決めた「作業用・勉強用BGMチャンネル」を作る

ただ何となく曲をアップするよりも、

  • 「lofi作業用BGM」
  • 「Kawaii系Future Bass」
  • 「カフェ風おしゃれBGM」

といったテーマを決めたチャンネルにした方が、リスナーにとってわかりやすく、チャンネル登録にもつながりやすくなります。

理由:視聴者は「雰囲気」でチャンネルを選ぶから

作業用BGMを探している人は、

  • 「おしゃれなカフェっぽい雰囲気がいい」
  • 「夜の勉強に合う、静かめのBGMがいい」
  • 「ポップで可愛い雰囲気が好き」

といった「雰囲気」ベースで動画・チャンネルを選びます。つまり、チャンネル全体で統一感のある世界観を作ることが大切です。

手順:YouTubeチャンネル開設〜動画投稿までの流れ

ここでは、初めてチャンネルを作る場合の流れを説明します。

  • STEP1:Googleアカウントを用意
    すでに持っている場合はそのままでOKです。持っていない場合は、Googleの公式ページから新規作成します。
  • STEP2:YouTubeチャンネルを作成
    YouTubeにログインし、右上のプロフィールアイコンをクリック → 「チャンネルを作成」からチャンネル名・アイコンなどを設定します。
  • STEP3:BGM動画の素材を準備
    音楽データ(WAVまたは高音質のmp3)に、静止画・ループアニメ・簡単な動画などを組み合わせて、動画編集ソフト(Premiere Pro、iMovie、DaVinci Resolveなど)で1本の動画にします。
  • STEP4:動画をアップロード
    YouTube右上の「作成」→「動画をアップロード」をクリックし、動画ファイルを選択。タイトル・説明欄・サムネイルを設定します。
  • STEP5:説明欄にクレジットやリンクを記載
    「このBGMはオリジナルです」「Audiostockでも配信中」など、視聴者や依頼者が気になる情報を説明欄にまとめます。

広告収益を得るには、「チャンネル登録者数1,000人以上」「直近12ヶ月の総再生時間4,000時間以上」などの条件(YouTubeパートナープログラム)があるため、まずはチャンネルを育てる段階と割り切るのがおすすめです。

このセクションのまとめ

YouTubeは、すぐに大きく稼ぐというより、あなたの音楽を「知ってもらう窓口」として機能します。Audiostockなどのリンクを説明欄に貼ることで、「認知」→「販売」の流れも作ることができます。

AudiostockとYouTubeを組み合わせて収益を最大化するコツ

AudiostockとYouTubeは、それぞれ単体でも成立しますが、組み合わせることで相乗効果が生まれます。

結論:同じ曲を「販売」と「宣伝」の両方に使う

基本の考え方はシンプルで、

  • Audiostock:その曲の「販売窓口」
  • YouTube:その曲の「宣伝・試聴窓口」

として使い分けるイメージです。YouTubeで曲を知ってもらい、気に入った人がAudiostockから購入する、という流れが作れます。

理由:一度作った曲の「露出先」を増やすほどチャンスが増える

せっかく時間をかけて作った曲も、公開する場所が少ないと、誰の目にも耳にも届きません。「1曲=1つのサービスだけ」で完結させず、複数の場所で展開することで、収益のチャンスが増えていきます。

手順:連携の具体的なやり方

  • STEP1:Audiostockで販売開始
    まずはAudiostock側で審査を通し、販売を開始しておきます。販売開始後、その曲の商品ページURLを控えておきましょう。
  • STEP2:YouTubeに同じ曲を投稿
    BGM動画としてYouTubeにアップロードし、説明欄に
    「このBGMはAudiostockでも配信中です(商用利用はこちら)」
    といった一文と、Audiostockの商品ページへのリンクを記載します。
  • STEP3:概要欄・固定コメントでしっかり案内
    概要欄の冒頭や、コメントの一番上(固定コメント)にも、Audiostockのリンクを記載しておくと、視聴者の目に留まりやすくなります。
  • STEP4:シリーズ化してプレイリストを作る
    「朝の作業用」「夜のリラックス用」など、似た雰囲気の曲をまとめたプレイリストを作り、プレイリスト単位でも視聴してもらえるように工夫しましょう。

このセクションのまとめ

同じ曲を、「販売」「宣伝」「ブランディング」の3役で活躍させるイメージを持てると、1曲あたりの価値がぐっと高まります。曲数が増えてきたら、「このシリーズはAudiostock一覧はこちら」のようにまとめリンクを作るのも効果的です。

よくある失敗パターンとその対策

最後に、DTMで稼ごうとしたときに陥りがちなパターンと、その対策をまとめておきます。事前に知っておくことで、モチベーションの上下を穏やかに保ちやすくなります。

失敗1:最初から「完璧な1曲」を狙いすぎる

「この1曲でバズりたい」と思ってしまうと、いつまでも完成せず、アップロードまでたどり着けません。DTMは、「60〜70点の曲を増やしていく」くらいの感覚の方が続けやすいです。

対策としては、

  • 曲の長さを1〜2分に絞る
  • 展開は「イントロ → メインループ →アウトロ」に限定する
  • ミックス・マスタリングにかける時間を決めておく(例:1曲あたり2時間以内)

といった「制約」を決めると、量産しやすくなります。

失敗2:数字を見すぎてメンタルが折れる

再生数や売上を頻繁にチェックしすぎると、「全然伸びてない…」と落ち込みやすくなります。特に最初の3〜6ヶ月は、「データを見る期間」ではなく「曲を増やす期間」と割り切るのがおすすめです。

  • 売上チェックは月1回だけにする
  • YouTubeアナリティクスも、週1回の振り返りだけにする
  • 代わりに、「今月は◯曲アップする」を目標にする

失敗3:DTMの基礎がふわっとしたまま突っ走る

コード進行・リズム・ミックスなどの基礎がふわっとしたままだと、どこかで「これ以上うまくならないかも」という壁に当たりやすくなります。そんなときは、一度基礎記事に立ち戻って、ピンポイントで弱点を補強するのがおすすめです。

この記事の最後に、DTM初心者向けの基礎記事へのリンクもまとめているので、「最近伸び悩んでいるかも」と感じたときのチェックリストとして活用してみてください。

まとめ|DTMで稼ぐために、今日からできる小さな一歩

今回は、DTMで稼ぐ方法として、AudiostockとYouTubeに絞って、全体像と具体的な手順を解説しました。

  • DTMの収益化は「ストック型」のビジネスモデル
  • Audiostockでは「使いやすい短めBGM」を量産するのが近道
  • YouTubeでは「テーマを決めたBGMチャンネル」で世界観を作る
  • 同じ曲を「販売」と「宣伝」の両方で活躍させることで、価値が高まる

いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは、

  • 「Audiostock用に1〜2分のBGMを1曲作る」
  • 「YouTubeに1本、作業用BGM動画をアップしてみる」

といった、小さな一歩から始めてみてください。1曲目・1本目の投稿が、数ヶ月後・数年後のあなたの収益につながるきっかけになるかもしれません。

「もう少しDTMの基礎から整理したい」「機材や環境の整え方も気になる」という方は、以下の関連記事もあわせて読んでみてください。

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