【2025年版】Logic Proで「録音できない」原因まとめ|入力設定・権限・モニターを最短チェック
こんにちは、kawaharaです。
Logic Proで録音しようとしたのに、メーターが動かない/波形が出ない/音が聞こえない…あるあるです。
でも大丈夫。録音できない原因は、だいたい「入口(入力)」「許可(権限)」「見える化(モニター)」のどれかで詰まっています。
例えるなら、録音は蛇口(マイク)→水道管(設定)→許可証(権限)→コップ(トラック)の流れ。どこか1つでも閉まっていると、水(音)は出ません。
この記事では、結論→理由→手順→まとめの順で、初心者が迷子になりやすいポイントを最短で切り分けできるようにまとめます。
結論:まずは「3つの入口」を順番に見る
録音できないときは、次の順でチェックすると早いです。
- macOSのマイク権限(そもそも許可されてる?)
- Logic Proの入力デバイス(どの機材を入口にしてる?)
- トラック側の入力・録音設定(コップが正しい蛇口につながってる?)
これで「音が入ってない」のか「入ってるけど聞こえない」のかが分かれます。
※あわせて、Logic Pro全体の基本操作をざっと押さえたい場合は、先にこちらをどうぞ。
1) macOSの「マイク権限」で止まってないか確認
意外と多いのがここ。権限がOFFだと、Logicが正しく設定されていても入力がゼロになります。
手順:マイクのアクセス許可をONにする
- 位置:macOS「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」
- ボタン名:「Logic Pro」のスイッチ
- 設定値:ON
変更したら、Logic Proを一度終了→再起動してください。権限は再起動しないと反映されないことがあります。
それでもダメなら:入力側(オーディオIF)も疑う
オーディオインターフェイスを使っている場合、接続し直し(USB差し直し)や、別ポート接続で直ることもあります。
2) Logic Proの「入力デバイス」が正しいか確認
録音の入口(入力デバイス)が違うと、マイクを叩いても反応しません。ここは配線図の起点です。
手順:オーディオデバイス(入力)を設定
- 位置:Logic Pro 上部メニュー「Logic Pro」→「設定」→「オーディオ」
- ボタン名:「デバイス」タブ(または同等の項目)
- 設定値:「入力デバイス」=使用中のマイク/オーディオIF
例:オーディオIFを使うなら「入力デバイス」を内蔵マイクのままにしない、が大事です。
追加チェック:サンプルレート不一致も地味に刺さる
入力が変なときは、サンプルレート(例:44.1kHz/48kHz)の不一致が原因のこともあります。
- 目安:迷ったら44.1kHzでOK(音楽制作の基本)
- 症状:録音できない、ノイズ、再生速度が変、など
(このへんの「初期設定の全体像」は、こちらの記事でも整理してます)
3) トラック側の「入力」「Rボタン」「Iボタン」を確認
デバイスが正しくても、トラックの設定が違うと録音できません。ここはコップの置き場所です。
手順:オーディオトラックの基本3点セット
- 位置:トラックヘッダ(左側のトラック名が並ぶ場所)
- ボタン名:「R(録音待機)」をON
- ボタン名:「I(入力モニター)」を必要に応じてON
- 位置:インスペクタ(左上)またはチャンネルストリップ
- 設定値:「入力」=実際に挿している端子(例:Input 1 / Input 2)
RがOFFだと録音されません。IがOFFだと「録音はされるけど聞こえない」ことがあります。
あるある:トラックが「ソフトウェア音源」になってる
マイクやギターを録りたいのに、ソフトウェア音源トラック(MIDI用)を選んでいると、当然録音できません。
- 対処:「新規トラック」作成時にオーディオを選ぶ
- 目安:マイク/ギター=オーディオ、キーボード打ち込み=ソフトウェア音源
「オーディオとMIDIの違い」が混ざりやすいので、不安ならここを先にどうぞ。
Logic Pro|オーディオとMIDIの違い&使い分け(初心者向け)
4) 「録音はできてるのに聞こえない」モニター問題を切り分け
これは初心者が一番ハマるやつです。音は入ってるのに、耳に届かない。
例えるなら、コップに水は溜まってるのに、ストロー(出力/モニター経路)が別の場所に刺さってる状態。
手順:モニター経路のチェック
- 確認1:トラックの「I(入力モニター)」をON
- 確認2:トラックの出力が「Stereo Out(メイン出力)」になっているか
- 確認3:オーディオIF側の「Direct Monitor(ダイレクトモニター)」設定
- 確認4:Mac側の出力先(スピーカー/ヘッドホン)
オーディオIFによっては、IF直の音(Direct)とLogic経由の音(Software Monitoring)が混ざって、聞こえ方が分からなくなることがあります。
「音が出ない」系の総合チェックは、こちらの記事も合わせると強いです。
5) レベル不足(ゲイン/入力音量)が小さすぎる
「録音できない」じゃなくて、実は音が小さすぎて見えてないパターンもあります。
手順:入力ゲインとメーターの目安
- 位置:オーディオIF本体のGAINつまみ
- 目安:録音時のピークがだいたい-12dB〜-6dB付近
- 注意:赤く点灯(クリップ)するなら上げすぎ
ここは「蛇口のひねり具合」。絞りすぎると水が出ません。
音割れまで含めて不安なら、あとで「音割れ・歪む」記事とセットで読むのがおすすめです(公開したらここに内部リンクを追加してください)。
6) 録音ボタン周りの「基本ミス」を一気に潰す
最後に、ありがちな操作ミスもまとめておきます。ここが原因だと、直った瞬間ちょっと気持ちいいです。
チェックリスト:ここがOFF/別設定だと録れない
- トラック選択:録りたいトラックが選択されている
- 録音待機:RボタンがONになっている
- サイクル録音:サイクル範囲が変な場所になっていない
- パンチイン:パンチイン/アウトがONで範囲外になっていない
- プロジェクトの状態:再生ヘッドが録音したい位置にある
プロジェクト周りの基本も整えるとトラブルが減ります。
Logic Pro|プロジェクト管理(ファイル整理・命名)完全ガイド
まとめ:録音できない日は「入口→許可→コップ」で解決できる
Logic Proで録音できないときは、慌てず次の順でOKです。
- macOSのマイク権限をON(再起動も)
- Logic Proの入力デバイスを正しい機材にする
- トラックの入力/R/Iを確認(録れる・聞こえるを分けて切り分け)
- 音量が小さすぎないか(ゲイン)を見る
「どこが詰まってるか分からない…」って時ほど、チェック項目を順番に潰すのが最短ルートです。

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