Logic Pro|音が出ないときの原因とチェックリスト【初心者向け】

Logic Pro|音が出ないときの原因とチェックリスト【初心者向け】

こんにちは、kawaharaです。

「Logic Proを立ち上げて再生ボタンを押したのに、なぜか音がまったく出ない…」という場面は、DTMを始めたばかりの方が必ず一度は通るポイントです。

この記事では、Logic Proで音が出ないときに、上から順番に確認すればほぼ原因を特定できるチェックリストをまとめました。電気の「配線」を一本ずつたどるイメージで、音の通り道を確認していきましょう。

なお、Loopcloudで実際に1曲を組み立てる手順については、前編として以下の記事で解説しています。

Loopcloud|実践編:実際に1曲を作る手順(ステップ別)

それでは、Logic Proで音が出ないときのチェックポイントを、ハードウェア・設定・トラック別に整理していきます。

Logic Proで音が出ないときの結論と考え方

結論から言うと、「音の通り道」を上流から順番にチェックしていくのが一番スムーズです。水道の水が蛇口から出ないときに、「水源 → 配管 → 蛇口」の順番で確認するのと同じ考え方です。

Logic Proの場合の「音の通り道」は、ざっくり次のような流れになります。

  • ① 楽器・マイク・MIDIキーボードなどの入力
  • ② Logic Pro内のトラック(ソフト音源・オーディオトラックなど)
  • ③ ステレオアウト(マスタートラック)
  • ④ オーディオインターフェイス / Mac本体の出力設定
  • ⑤ スピーカー / ヘッドホン

この順番で「どこまでメーターが動いているか」「どこで途切れていそうか」を見ていくと、原因を特定しやすくなります。ここからは、具体的なチェック手順をステップ別に見ていきましょう。

ステップ1:Mac本体・オーディオインターフェイス周りをチェック

Macの音量と出力先を確認する

最初に確認したいのは、Mac本体の音量と出力先です。Logic Proの設定以前に、ここでミュートになっていることがよくあります。

  • Mac画面右上の「コントロールセンター」アイコンをクリック
  • 「サウンド」を開き、音量スライダーがゼロやミュートになっていないか確認
  • 「出力装置」が、使いたい機器(例:オーディオインターフェイス名 / 内蔵スピーカー / ヘッドフォン)になっているか確認

ここが意図しない出力(AirPodsや別のディスプレイなど)になっていると、Logic Proでメーターが動いていても、実際には音が聞こえません。

オーディオインターフェイスの接続とボリューム

次に、オーディオインターフェイスを使っている場合は本体のノブやランプも確認します。

  • USBケーブルがしっかり接続されているか
  • インターフェイスの電源が入っているか(USBバスパワーの場合はMacに認識されているか)
  • 「MONITOR」「OUTPUT」「PHONES」などのボリュームノブがゼロになっていないか
  • ヘッドホン / スピーカーの接続端子(ヘッドホン端子・メインアウトなど)が正しいか

インターフェイスによっては、「DAWからの音」と「直接モニター音」のバランスを調整するノブ(MIXノブ)があり、これが左に振り切れているとLogic Proの音が聞こえないこともあります。

ケーブル・ヘッドホン・スピーカー側の確認

最後に、物理的な配線も軽くチェックしておきましょう。

  • スピーカーの電源が入っているか
  • スピーカー背面の入力端子にケーブルがしっかり刺さっているか
  • ヘッドホンのプラグが半刺しになっていないか
  • 別のヘッドホン・ケーブルでも同じ症状が出るか

ここまででトラブルがなければ、次にLogic Pro側の設定を見ていきます。

ステップ2:Logic Proのオーディオ設定(出力デバイス)を確認

Logic Proの「オーディオ」設定を開く手順

Logic Proがどの機器から音を出すかは、アプリ内の「オーディオ」設定で決まります。ここがMac本体とズレていると音が出ません。

  • 画面左上のメニューバーから「Logic Pro」→「設定」→「オーディオ…」をクリック
  • 「デバイス」タブを開く
  • 「出力デバイス」が、実際に使いたい機器(オーディオインターフェイス名 / 内蔵出力など)になっているか確認
  • 必要であれば「入力デバイス」も同じインターフェイスに揃えておく

インターフェイスをつないだまま途中で抜いたりすると、Logic Pro側の出力デバイスだけ古い設定のまま残ってしまうことがあります。その場合は、いったん別のデバイスに切り替えてから、もう一度正しいデバイスを選び直すと安定しやすいです。

サンプリングレートのエラー表示もチェック

オーディオ設定画面の下部に、サンプリングレートの警告などが出ていないかも軽く確認しておきましょう。

  • 「システムオーバーロード」などのエラーが頻繁に出る場合は、バッファサイズを大きめに設定
  • 別のオーディオアプリとサンプリングレートが競合している場合、音がブツブツ切れたり無音になったりすることもあります

ステップ3:ステレオアウト(マスタートラック)の状態を確認

メーターが動いているかどうかを見る

次のチェックポイントは、Logic Pro内でそもそも音が流れているかです。ミキサー画面でメーターの動きを確認します。

  • キーボードのXキーを押してミキサーを開く
  • 再生ボタンを押して、各トラックのメーターと「Stereo Out(ステレオアウト)」のメーターが動くか確認

もしトラックのメーターが動いているのに、「Stereo Out」がまったく反応していない場合は、トラックの出力先設定を確認します。

トラックの出力先(Output)を確認する

  • ミキサー画面で、音が出ないトラックを探す
  • 各チャンネルストリップの下部にある「出力」欄(例:Output 1-2)を確認
  • ここが「Stereo Out」や「Output 1-2」以外(Busや他の出力)になっていないかチェック

意図せずバスに送ってしまっていると、マスタートラックに届かず、結果的に無音になります。

ステップ4:トラックごとのミュート・ソロ・フェーダーを確認

ミュート(M)・ソロ(S)ボタンの状態

意外と多いのが、ソロボタンの押しっぱなしです。別トラックのソロがONになっていると、他のトラックはすべてミュート状態になります。

  • 各トラックの「M(ミュート)」ボタンが光っていないか確認
  • どこかのトラックの「S(ソロ)」ボタンが光っていないか確認
  • 必要に応じて、「ソロ解除」ボタン(コントロールバー上のSボタン)で一括解除

フェーダーの位置とオートメーション

フェーダーが極端に下がっていたり、オートメーションで音量がゼロに書き込まれていると、メーターがほとんど振れません。

  • トラックのフェーダー位置が極端に下(-∞付近)になっていないか確認
  • 「A」キーでオートメーションを表示し、ボリュームのラインがゼロになっていないか確認

オートメーションについて詳しく知りたい場合は、別記事「Logic Pro|自動化(オートメーション)完全ガイド」も参考にしてみてください。

ステップ5:ソフト音源(MIDI)が鳴らないときのチェック

トラックの種類とインストゥルメントを確認

ソフト音源が鳴らない場合は、まずトラックの種類と音源プラグインを確認します。

  • 問題のトラックを選択
  • チャンネルストリップ上部のアイコンが「ソフトウェア音源」になっているか確認(オーディオトラックになっていないか)
  • チャンネルストリップの上部にあるインストゥルメントスロット(例:ES2 / Alchemyなど)が空白になっていないか確認

もし空白の場合は、インストゥルメントスロットをクリックして、任意の音源(例:Alchemyなど)を読み込んでみましょう。

MIDI入力とリージョンの有無を確認

鍵盤を弾いても音が出ない場合、MIDI信号がLogic Proまで届いていない可能性もあります。

  • トラックヘッダの「R(録音可能)」ボタンが有効になっているか確認
  • 鍵盤を押したとき、上部のメーターバーにMIDI入力インジケータが点灯するか確認
  • すでに打ち込んだMIDIリージョンがある場合は、再生位置がリージョンに重なっているか確認(何もない場所を再生していないか)

打ち込みの基本については、「Logic Proで打ち込みを始める方法」の記事もあわせて読むと理解が深まりやすいです。

ステップ6:オーディオトラック・録音が鳴らないときのチェック

オーディオファイルと波形の確認

オーディオトラック(ギター録音やボーカルなど)の場合は、波形がきちんと録音されているかも重要です。

  • トラック上のリージョンに、波形が表示されているか確認
  • 波形がほとんど見えない場合は、録音レベルが小さすぎた可能性あり
  • ファイルを別のトラックにドラッグしても無音かどうか試す

もし別のオーディオファイル(Apple Loopsなど)を読み込んでも無音の場合は、トラック設定よりも上流(出力デバイスやマスタートラック)を再度確認してみましょう。

入力設定・モニターボタンの確認

録音中に音が聞こえない場合は、入力ソースとモニター設定を見直します。

  • チャンネルストリップの「入力」欄が、実際に接続している端子(例:Input 1など)になっているか確認
  • トラックヘッダの「I(入力モニタリング)」ボタンがONになっているか確認(必要に応じて)
  • オーディオインターフェイス側の入力ゲインが適切か確認

ギター録音の詳しい手順や設定は、「Logic Pro|ギター録音の始め方(DI・アンプシミュ・エフェクトまで)」の記事でより細かく解説しています。

ステップ7:プラグイン・バス・ルーティングの見直し

極端なEQ・コンプ・ゲートで音が消えていないか

ミックス中の場合、プラグイン設定が原因で音が小さくなっていることもよくあります。

  • 各プラグインスロットの左側にある「バイパス」ボタンを一時的にONにして、素の音が鳴るか確認
  • コンプレッサーのスレッショルドが極端に低くなっていないか、ゲートが開かない設定になっていないか確認
  • EQで全帯域を削ってしまっていないか確認

バス送り・AUXトラックのルーティング確認

サイドチェインやリバーブ用にバスを使っている場合、メイン出力がバスだけになってしまうケースもあります。

  • チャンネルストリップの「送信(Sends)」で、不要なバス送りが最大値になっていないか確認
  • バス先のAUXトラックがミュートになっていないか確認
  • メインの「出力」が「Stereo Out」に設定されているか再確認

ステップ8:それでもダメなときに見るmacOS側の設定

macOS「サウンド」設定の再確認

ここまで確認してもダメな場合は、macOS側の設定を一度リセットするイメージで見直します。

  • 「システム設定」→「サウンド」を開く
  • 出力先を一度「内蔵スピーカー」に変更し、YouTubeなど別アプリで音が出るか確認
  • 問題なければ、再度使いたいオーディオインターフェイスに切り替える

Logic Pro・Macの再起動

最後の手段として、Logic Proの再起動 → Macの再起動も効果的です。ドライバが一時的に不安定になっている場合、再起動で解消されることがあります。

すぐ使える「音が出ないときチェックリスト」まとめ

最後に、この記事で紹介した内容をチェックリストとしてまとめます。トラブル時は、上から順番に確認してみてください。

  • [外部機器]Macの音量・出力先(内蔵 / インターフェイス)が正しいか
  • [外部機器]オーディオインターフェイスの電源・ボリューム・ヘッドホン接続
  • [Logic設定]「Logic Pro」→「設定」→「オーディオ」で出力デバイスが正しいか
  • [Logic内部]ミキサーでトラックと「Stereo Out」のメーターが動いているか
  • [トラック]ミュート / ソロ / フェーダー / オートメーションで音が消えていないか
  • [MIDI]ソフト音源が読み込まれているか・MIDI入力が届いているか
  • [オーディオ]波形がきちんと録音されているか・入力設定が合っているか
  • [プラグイン]コンプ / ゲート / EQなどで音を削りすぎていないか
  • [システム]macOS「サウンド」設定とLogic Pro / Macの再起動

音が出ないトラブルは、最初は不安になりますが、毎回同じ順番でチェックしていく習慣をつけると、数分で原因を見つけられるようになります。この記事をブックマークして、トラブル時の「お守りチェックリスト」として使ってもらえたらうれしいです。

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