Logic Proギター録音入門|オーディオインターフェイス接続から音作りまでやさしく解説
こんにちは、kawaharaです。
この記事では、Logic Proを使ってエレキギターを自宅で録音する方法を、初心者向けに順番に解説します。
ギター録音は、最初だけ少し分かりにくいです。ギターをどこに挿すのか、Logic Proでどの入力を選ぶのか、音が小さいときは何を見ればいいのか、アンプシミュはどこから入れるのか。ここで迷うと、曲作りに入る前に疲れてしまいます。
そこでこの記事では、難しい専門用語をできるだけ減らしながら、「まず音を出す」「録音できる状態にする」「Amp Designerでギターらしい音にする」という流れで整理していきます。
この記事はカテゴリの基礎記事です。Logic Proで録音を始めたい方が、最初に確認するためのガイドとして使える内容にしています。
この記事で分かること
- ギター録音に必要な機材
- ギターとオーディオインターフェイスのつなぎ方
- Logic Proでオーディオトラックを作る方法
- 録音レベルの目安
- Amp Designerを使った基本的な音作り
- ノイズや遅延があるときの確認ポイント
Logic Proでギター録音するときの基本の流れ
先に全体像から見ておくと、Logic Proでギターを録音する流れはとてもシンプルです。
- ① ギターをオーディオインターフェイスにつなぐ
- ② オーディオインターフェイスをMacにつなぐ
- ③ Logic Proで入力デバイスを設定する
- ④ ギター用のオーディオトラックを作る
- ⑤ 入力レベルを確認する
- ⑥ Amp Designerやエフェクトで音を整える
- ⑦ 録音する
ギター録音で大切なのは、いきなり良い音を作ろうとしすぎないことです。
最初のゴールは、ノイズが少なく、音が割れず、弾いた音がLogic Proに入っている状態を作ることです。音作りはそのあとで大丈夫です。
ギター録音に必要な機材
最低限必要なもの
Logic Proでエレキギターを録音する場合、最低限必要なのは以下の機材です。
- エレキギター
- ギターシールド
- オーディオインターフェイス
- Mac
- Logic Pro
- ヘッドホン、またはモニタースピーカー
特に大事なのが、オーディオインターフェイスです。
ギターをMacに直接つなぐことは基本的にできないため、ギターの音を録音に使える信号へ変換するためにオーディオインターフェイスを使います。
Hi-Z入力があるとギターをつなぎやすい
オーディオインターフェイスを選ぶときは、Hi-ZやINSTと書かれた入力端子があるか確認すると安心です。
Hi-Z入力は、エレキギターやベースのような楽器を直接つなぐための入力です。ここにギターを挿すと、音が極端に細くなったり小さくなったりしにくくなります。
自宅でギターを録音するだけなら、まずはHi-Z対応のオーディオインターフェイスにギターを直接つなぐ方法で十分です。
ギターとオーディオインターフェイスのつなぎ方
基本の接続イメージ
ギター録音の接続は、次のように考えると分かりやすいです。
ギター → シールド → オーディオインターフェイス → Mac → Logic Pro
音の流れは、水道管のようなものです。途中のどこかで接続が間違っていると、Logic Proまで音が届きません。
まずは余計な機材を挟まずに、シンプルな接続で音が出るか確認しましょう。
接続手順
- ① ギターにシールドを挿す
- ② シールドの反対側をオーディオインターフェイスのHi-Z、INST、または楽器入力に挿す
- ③ オーディオインターフェイスをUSBなどでMacにつなぐ
- ④ ヘッドホンをオーディオインターフェイスに挿す
- ⑤ ギター本体のボリュームを上げる
最初は、エフェクターやアンプはつながなくて大丈夫です。Logic Proの中にあるアンプシミュやエフェクトを使えば、あとから音を作れます。
Logic Pro側のオーディオ設定
入力デバイスと出力デバイスを確認する
機材をつないだら、Logic Proがオーディオインターフェイスを使うように設定します。
- ① Logic Proを開く
- ② 画面左上の「Logic Pro」メニューをクリック
- ③ 「設定」から「オーディオ」を開く
- ④ 「デバイス」タブを確認する
- ⑤ 入力デバイスを使用しているオーディオインターフェイスにする
- ⑥ 出力デバイスも同じオーディオインターフェイスにする
ここがMac内蔵マイクやMac本体のスピーカーになっていると、ギターの音がLogic Proに入らなかったり、ヘッドホンから音が出なかったりします。
I/Oバッファサイズの目安
ギターを弾いたときに音が遅れて聴こえる場合は、I/Oバッファサイズを確認します。
最初は64〜128あたりから試すのがおすすめです。
- 64:遅延は少ないが、Macへの負荷はやや高い
- 128:遅延と安定性のバランスがよい
- 256以上:安定しやすいが、録音時は遅れを感じることがある
録音中は低め、ミックス中は高めにする、と覚えておくと使い分けしやすいです。
ギター用オーディオトラックを作る
新規トラックの作成手順
次に、Logic Pro上でギターを録音するためのトラックを作ります。
- ① 上部メニューの「トラック」をクリック
- ② 「新規トラック」を選ぶ
- ③ 「オーディオ」を選ぶ
- ④ 入力を、ギターを挿した端子に合わせる
- ⑤ 出力は「Stereo Out」のままでOK
- ⑥ 「作成」をクリックする
たとえば、オーディオインターフェイスのInput 1にギターを挿しているなら、Logic Pro側の入力もInput 1にします。
ここがずれていると、ギターを弾いてもメーターが反応しません。
IボタンとRボタンを確認する
ギターを録音するときは、トラックにある2つのボタンを確認します。
- I:インプットモニタリング。弾いた音を聴くためのボタン
- R:録音待機。録音できる状態にするボタン
音を確認したいときは、まずIボタンをONにします。録音するときはRボタンもONにします。
「音は入っているはずなのに聴こえない」というときは、このIボタンがOFFになっていることがよくあります。
録音前に入力レベルを調整する
音割れしないレベルにする
録音前に必ず確認したいのが、入力レベルです。
ギターを強めに弾いたとき、Logic Proのメーターが赤く振り切れている場合は、入力が大きすぎます。赤くなる状態で録音すると、音が割れてしまいます。
目安としては、強く弾いたときに-12dB〜-6dB前後くらいで動くように調整すると扱いやすいです。
録音は、あとから音量を上げることができます。最初から大きく録りすぎるより、少し余裕を残して録るほうが安全です。
ゲイン調整の手順
- ① ギターを普段より少し強めに弾く
- ② Logic Proのトラックメーターを見る
- ③ 赤くなる場合は、オーディオインターフェイスのゲインを下げる
- ④ 音が小さすぎる場合は、少しずつゲインを上げる
- ⑤ 強く弾いても0dBを超えない状態にする
録音レベルは、ギター録音の土台です。ここが安定していると、あとからアンプシミュやEQを使ったときも音作りがしやすくなります。
Amp Designerでギターらしい音を作る
ライン録音のままだと音が細く感じやすい
オーディオインターフェイスにギターを直接つないだ音は、いわゆるライン音です。
ライン音は録音素材としては便利ですが、そのままだと少し細く、迫力が足りなく感じることがあります。
そこで使うのが、Logic Proに標準で入っているAmp Designerです。
Amp Designerを使うと、ギターアンプを通したようなクリーン、クランチ、歪み系のサウンドをLogic Pro内で作れます。
Amp Designerを挿す手順
- ① ギター用オーディオトラックを選択する
- ② 画面左側のチャンネルストリップを確認する
- ③ 「Audio FX」の空いているスロットをクリックする
- ④ 「Amp and Pedalboard」を選ぶ
- ⑤ 「Amp Designer」を選ぶ
これで、ギターの音がAmp Designerを通って鳴るようになります。
もし音が変わらない場合は、Amp Designerが正しいトラックに挿さっているか、トラックのIボタンがONになっているかを確認してみてください。
最初はプリセットから選ぶ
初心者のうちは、Amp Designerのツマミを最初から細かく調整しなくても大丈夫です。
まずはプリセットから、曲に近い雰囲気の音を選びましょう。
- クリーンなアルペジオ:Clean系
- 軽い歪みのバッキング:Crunch系
- ロック寄りのリフ:British系やDrive系
- 強めの歪み:Hi Gain系
プリセットは服の試着に近いです。最初から完璧な1着を探すより、「これは曲に合いそう」という方向性を見つけてから微調整するほうが迷いにくくなります。
ギター録音で使う基本エフェクト
最初はかけすぎない
ギター録音では、アンプシミュのほかにコンプレッサー、EQ、リバーブ、ディレイなどを使うことがあります。
ただし、初心者のうちはエフェクトを増やしすぎると、何が原因で音が良くなったのか、逆に悪くなったのか分かりにくくなります。
まずは以下のようなシンプルな順番で十分です。
- ① Amp Designer
- ② Compressor
- ③ Channel EQ
- ④ 必要に応じてReverbやDelay
Compressorの役割
Compressorは、音量差をなめらかに整えるエフェクトです。
ギターは弾き方によって、音が大きくなったり小さくなったりします。Compressorを軽く使うと、音の粒が少しそろいやすくなります。
最初は、Logic ProのCompressorにあるギター向けのプリセットから選ぶだけでもOKです。
- Ratio:2:1〜3:1あたりから試す
- Threshold:メーターが少し動く程度にする
- かけすぎて音が不自然にならないようにする
Channel EQの役割
Channel EQは、音の明るさやこもり具合を整えるためのエフェクトです。
ギター録音では、不要な低音や耳に痛い帯域を少し整えるだけでも、曲に混ざりやすくなります。
- 80Hz以下を軽くカットする
- こもる場合は200Hz〜400Hz付近を少し下げる
- 耳に痛い場合は3kHz〜5kHz付近を少し下げる
- 抜けが足りない場合は高域を少しだけ足す
EQは大きく動かしすぎると音が細くなります。まずは少しだけ動かして、聴き比べながら調整しましょう。
Logic Proで実際に録音する手順
録音前チェックリスト
録音ボタンを押す前に、次の項目を確認しておくとトラブルを減らせます。
- ギターのボリュームが上がっている
- シールドがしっかり挿さっている
- Logic Proの入力デバイスがオーディオインターフェイスになっている
- トラックの入力番号が正しい
- IボタンがONになっている
- RボタンがONになっている
- 強く弾いてもメーターが赤くならない
録音の流れ
- ① 録音したい位置に再生ヘッドを移動する
- ② メトロノームを使う場合はONにする
- ③ 必要なら1〜2小節前から録音できるようにする
- ④ キーボードのRキー、または画面上部の録音ボタンを押す
- ⑤ 演奏が終わったらスペースキーで停止する
- ⑥ 録音されたリージョンを再生して確認する
最初から完璧なテイクを録ろうとしなくても大丈夫です。何度か録って、良い部分を選ぶくらいの気持ちで進めると、録音への苦手意識が減ります。
よくあるトラブルと対処法
音が出ないとき
- ギターのボリュームが0になっていないか確認する
- シールドが奥まで挿さっているか確認する
- Logic Proの入力デバイスを確認する
- トラックのInput番号を確認する
- Iボタン、RボタンがONか確認する
- ヘッドホンをオーディオインターフェイスに挿しているか確認する
音が遅れて聴こえるとき
- I/Oバッファサイズを64〜128に下げる
- 重いプラグインを一時的に外す
- 使っていないアプリを閉じる
- 低レイテンシモードを試す
遅延は、録音中の弾きやすさに直結します。ギターを録るときは、できるだけ軽い状態で録音するのがおすすめです。
ノイズが多いとき
- 別のシールドで試す
- ギターの近くにある電源アダプターやスマホを離す
- 入力ゲインを上げすぎていないか確認する
- 歪み系エフェクトをかけすぎていないか確認する
- シングルコイルの場合はノイズが出やすいこともある
ノイズは、ケーブル、入力レベル、周辺機器、ギター本体の状態など、複数の原因で出ます。ひとつずつ原因を切り分けるのが近道です。
初心者におすすめの練習方法
まずは8小節だけ録ってみる
ギター録音に慣れるまでは、1曲まるごと録ろうとしなくて大丈夫です。
まずは8小節だけ、簡単なコードストロークやアルペジオを録ってみましょう。
- コードを2〜4個だけ決める
- メトロノームをONにする
- 8小節だけ録音する
- 録音後にズレや音量を確認する
- 必要ならもう一度録る
短い録音を何度も繰り返すと、Logic Proの操作にも、録音時の音量感にも慣れていきます。
クリーンと歪みを別々に試す
ギター録音の練習では、同じフレーズをクリーンと歪みで録り比べるのもおすすめです。
- クリーン:音の粒やタイミングが分かりやすい
- クランチ:バッキングの雰囲気を作りやすい
- 強い歪み:ノイズや弾き方の粗が出やすい
録り比べることで、自分の演奏がどの音色に合うのか、どのくらい歪ませると曲に馴染むのかが見えやすくなります。
まとめ|Logic Proのギター録音はシンプルな接続から始めよう
今回は、Logic Proでギターを録音する方法を、接続から音作り、録音手順、トラブル対策までまとめました。
ポイントを整理すると、以下のとおりです。
- ギター録音は「ギター → オーディオインターフェイス → Mac → Logic Pro」の流れで考える
- Hi-ZやINST入力があるオーディオインターフェイスを使うと録音しやすい
- Logic Proでは入力デバイスとトラックのInput番号を確認する
- IボタンとRボタンをONにして録音状態を作る
- 録音レベルは強く弾いても赤くならないようにする
- Amp Designerを使うと、ライン録音でもギターらしい音にできる
- ノイズや遅延があるときは、配線・入力設定・バッファサイズを順番に確認する
最初から完璧なギターサウンドを作ろうとすると、設定で迷いやすくなります。
まずは1本のギタートラックをきれいに録るところから始めましょう。録音に慣れてきたら、リズムギターを重ねたり、アルペジオを追加したり、リードギターを別トラックで録ったりすると、曲全体の厚みを出しやすくなります。
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