Loopcloudは商用利用OK?ライセンス規約と注意点を初心者向けに解説【2025年版】

Loopcloudは商用利用OK?ライセンス規約と注意点を初心者向けに解説【2025年版】

こんにちは、kawaharaです。

「Loopcloudのサンプルって、本当に商用利用して大丈夫なの?」「YouTubeやサブスク配信で使っても問題ない?」と不安に感じている方も多いと思います。

先に結論からお伝えすると、Loopcloudでダウンロードしたサンプルは、曲として仕上げていれば基本的に商用利用OKとされています。ただし、サンプルそのものを配布したり、AI学習に使ったりするのはNGなど、いくつか絶対に守りたいルールがあります。

この記事はLoopcloudカテゴリの基礎記事として、

  • Loopcloudはどこまで商用利用できるのか(結論)
  • ライセンスの考え方(かんたんな例え話つき)
  • 実際に規約を確認するための手順
  • YouTube配信・Audiostock販売・案件など、よくあるパターンでの注意点
  • トラブルを避けるためのチェックリスト

を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

なお、この記事は2025年時点の情報をもとにした一般的な解説であり、法的なアドバイスではありません。必ずご自身でもLoopcloud公式サイトの最新の利用規約・ライセンスを確認してください。

 

Loopcloudは商用利用できる?まずは結論から

ざっくり結論の3ポイント

最初に、Loopcloudの商用利用についてざっくりまとめると、次の3つになります。

  • ダウンロードしたサンプルは、曲として使うぶんには原則ロイヤリティフリーで商用利用OK
  • ただし、サンプルそのものを配布・転売・再販売することはNG
  • ライセンスは購入者本人のみ有効(非譲渡)で、AI学習などへの利用も禁止されています

イメージとしては、Loopcloudのサンプルは「ケーキ作りの材料」です。材料を使ってあなたが作ったケーキ(=あなたの曲)を売るのはOKですが、材料そのもの(サンプル単体)を小袋に詰め直して売るのはNG、という感じです。

 

商用利用OKな具体例

Loopcloudのサンプルを使って、次のような用途に使うことは、一般的に許可されています。

  • YouTubeにオリジナル曲やBGM動画をアップして広告収益を得る
  • サブスク配信(Spotify / Apple Music など)で楽曲をリリースする
  • ゲーム・アプリのBGMとして使用し、作品を販売する
  • 企業案件の動画BGMとして使い、制作費を受け取る
  • Audiostockなどのストックサービスに、オリジナルBGMとして登録・販売する

いずれも「サンプルを他の音と組み合わせて、1つの楽曲として完成させている」ことがポイントです。

一方で、一部のパックには「ライブラリミュージックへの利用制限」など特別な条件が付いている場合もあるため、購入したパックごとのライセンスを確認する癖を付けておくと安心です。

 

Loopcloudライセンスの考え方をやさしく解説

ロイヤリティフリーってどういう意味?

Loopcloudのサンプルは、Loopmastersなどのライブラリと同じく、基本的にロイヤリティフリーとして提供されています。

ここでいう「ロイヤリティフリー」は、

  • 一度サンプルを購入(ポイント消費や無料枠で取得)すれば、
  • そのサンプルを使った楽曲を商用利用しても、
  • 売上に応じて追加でロイヤリティ(印税)を支払う必要がない

という意味です。「著作権フリー」ではない点には注意が必要で、あくまでサンプルを楽曲の一部として利用するための権利をライセンスされているイメージです。

また、公式FAQでは「ポイントや無料枠で取得したサンプルは、ライフタイムで利用できる」と案内されており、サブスクを解約しても、すでにダウンロードしたサンプルの利用権は残るとされています。

 

OKな使い方:曲として完成させて使う

Loopcloud/Loopmastersのライセンスでは、ざっくり次のような使い方が許可されています。

  • サンプルを他の音と組み合わせて、音楽作品(楽曲)として利用する
  • サンプルを加工(ピッチ変更・カット・エフェクトなど)して使う
  • 完成した楽曲を、配信・CD・映像作品などで商用利用する

つまり、「ループやワンショットを素材として使うこと」が想定されており、その素材から新しい楽曲を作る前提でライセンスが設計されています。

 

NGな使い方:サンプルそのものの配布・AI学習など

一方で、ライセンス上はっきり禁止されている代表例は次の通りです。

  • サンプル単体をそのまま配布・販売する
  • サンプルを少しだけ加工しただけの「新しいサンプルパック」として販売する
  • Loopcloud/Loopmastersのサンプルを使って、競合するサンプルサービスや音源を作る
  • サンプルをAIモデルの学習データとして利用する
  • ライセンスを他人に譲渡したり、共有アカウントで使い回したりする

特に最近の規約では、AI学習への利用禁止が明記されています。サンプルをアップロードしてAI音楽サービスの学習に使う、といった用途は避けましょう。

 

公式サイトでライセンス・規約を確認する手順

Step1:Loopcloud公式サイトの利用規約ページを開く

まずは、Loopcloud/Loopmastersの公式規約ページを開いてみましょう。

  • ① ブラウザで Loopcloud のサイトを開く
  • ② ページ最下部(フッター)にある「Terms of Service」や「License Agreement」へのリンクを探す
  • ③ クリックして、利用規約ページを表示する

スマホから見ている場合は、フッターメニューが折りたたまれていることもあるので、「More」やメニューアイコン(三本線)を開いてから探すと見つけやすいです。

 

Step2:「Sounds」の項目と禁止事項をチェックする

利用規約ページを開いたら、次のポイントを中心に確認してみてください。

  • 「Audio loops, samples, instruments 〜(Sounds)」などの項目で、サンプルの商用利用が認められているか
  • 「may use the Sounds for commercial purposes 〜」のような文言で、商用利用の範囲が説明されているか
  • 「MAY NOT」の項目で、サンプル単体での配布・再販売・AI学習など、禁止事項が書かれていないか
  • ライセンスが「non-transferable(譲渡不可)」であること

このあたりをざっと確認しておくだけでも、「どこまでやってOKで、どこからが危ないのか」というラインがかなりクリアになります。

 

よくある疑問Q&A(YouTube・Audiostock・案件など)

Q1:YouTubeやサブスク配信で使っても大丈夫?

結論としては、Loopcloudのサンプルを使った楽曲をYouTubeやサブスク配信でリリースすること自体は、一般的なライセンスの範囲内とされています。

ただし、次の点に注意しましょう。

  • サンプルを「ほぼそのまま」流用しただけの曲は、他のユーザーと被りやすく、コンテンツIDなどで誤検出されるリスクがある
  • ボーカルループなど特徴的なフレーズを、そのままメインフックとして使うと、権利的にはOKでも音楽的・ブランド的にグレーに見られやすい
  • 配信ストア側の独自ポリシー(「ロイヤリティフリー素材だけをつなげたコンテンツは配信NG」など)がある場合もある

安全に運用するためには、サンプルを「そのまま貼る」のではなく、自分なりのアレンジや構成で楽曲として仕上げることを意識するのがおすすめです。

 

Q2:Audiostockなどで販売するBGMに使っていい?

多くの場合、Loopcloudサンプルを使ったBGMをAudiostockなどのストックサービスで販売することは可能ですが、

  • 各ストックサービス側の「利用規約」「サンプル使用ガイドライン」
  • 購入したサンプルパック固有のライセンス(DJ向け素材など、一部例外あり)

を必ず確認するようにしてください。

特に「ライブラリミュージックとしての利用を禁止」しているパックも存在するため、「テレビ・CM用のBGMライブラリに登録する曲」には、より慎重にサンプルを選ぶのがおすすめです。

 

Q3:クライアント案件やゴーストプロデュースに使ってもOK?

Loopcloud/Loopmastersのライセンスは、基本的に「購入者本人のみが使える非譲渡ライセンス」になっています。

そのため、

  • あなたがサンプルを使って制作した楽曲を、クライアントに納品すること自体は一般的には行われていますが、
  • 厳密に言うと、「サンプルの利用権はあなたにあり、クライアントはそのサンプルを自由に再利用できるわけではない」状態

となります。

トラブルを避けるためには、

  • クライアントにもLoopcloudや対象パックを購入してもらう
  • 「サンプルを再利用したり、ステムを別作品に流用することはできない」と事前に伝えておく
  • 完全オリジナルの演奏・録音素材をメインにして、サンプルの比率を下げる

といった運用を検討すると安心です。

 

トラブルを避けるためのチェックリスト

書き出し前にチェックしたい3つのポイント

Loopcloudのサンプルを使った曲を書き出す前に、次の3点をチェックしておくと安心です。

  • 使っているサンプルが、公式のLoopcloud/Loopmasters由来であるか
  • ② サンプルを「単体で聞こえる状態」で書き出していないか(そのまま抜き出してサンプル集にされそうな形になっていないか)
  • ③ 購入したパックのライセンスに、「ライブラリミュージック禁止」などの特別条件がないか

この3つを意識するだけでも、ライセンス面でのリスクはかなり下げられます。

 

クレジット表記・管理のちょっとしたコツ

Loopcloudのサンプルを多く使う場合は、次のような「メモ習慣」を付けておくと便利です。

  • ・プロジェクト内のテキストトラックやメモに、「使った主なサンプルパック名」を書いておく
  • ・外部ノート(Notionやスプレッドシートなど)に、曲ごとの「使用サンプル・ライブラリ一覧」を残しておく
  • ・後から「この曲、どのパック使ったっけ?」となってもすぐに辿れるようにする

万が一、配信ストアやクライアント側から確認が入ったときも、こうしたメモがあるとスムーズに説明できます。

 

まとめ:Loopcloudは商用利用OK。でも「素材配布」だけはNG

この記事のまとめ

最後に、この記事の内容をもう一度まとめます。

  • Loopcloudのサンプルは、ロイヤリティフリーで商用利用OK(楽曲として使う前提)
  • ダウンロード済みサンプルの利用権は、原則ライフタイムで残る
  • ただし、サンプル単体の配布・再販売・AI学習への利用・ライセンス譲渡はNG
  • YouTube配信・サブスク・Audiostockでの販売などは、曲として完成していれば一般的には利用可能
  • ライブラリミュージックやクライアント案件では、各サービス・パックごとの規約も必ず確認する

Loopcloudは、きちんとルールを理解して使えば、DTM初心者でも安心して商用リリースできる強力な相棒になります。ぜひ公式のライセンスページも一度チェックしたうえで、自由にクリエイティブを楽しんでください。

 

次に読むとおすすめの関連記事

Loopcloudの商用利用ルールがわかったら、次は実際に「登録〜BGM制作」までの流れも押さえておくとスムーズです。この記事の最後に、Loopcloudカテゴリの基礎〜応用記事へのリンクをまとめておきますので、気になるものからチェックしてみてください。

 

コメント