LLogic Proキーボードショートカット完全ガイド|初心者が最初に覚えたい基本操作
こんにちは、kawaharaです。
この記事では、Logic Proのキーボードショートカットを、 DTM初心者の方にも分かりやすい形でまとめていきます。
結論からお伝えすると、 最初はすべて覚えようとせず「よく使う10〜20個」だけに絞って使い倒す のがいちばん効率的です。
料理に例えると、最初からプロ用の調理器具を全部そろえるのではなく、 包丁・まな板・フライパンだけで作れる料理 から覚えていくイメージです。 Logic Proでも、よく使うショートカットから少しずつ体になじませていくことで、 作業スピードと快適さがぐっと変わっていきます。
この記事はLogic Proカテゴリの基礎記事です。 ここでショートカットの「土台」を作っておくと、 他のLogic Pro記事(ミックス・打ち込み・テンプレート作成など)の理解がとてもスムーズになります。
この記事はカテゴリの基礎記事です。
この記事では、次の流れで解説していきます。
- Logic Proでショートカットを覚えるメリット(結論と考え方)
- 再生・録音まわりの基本ショートカット
- 編集作業をサクサク進めるショートカット
- 画面表示を切り替えるショートカット
- 自分用にショートカットをカスタマイズする方法
- 今日から覚えたいおすすめショートカット一覧
- 最後に全体のまとめと、次に読むべき関連記事
Logic Proでショートカットを覚えるとどれくらい楽になる?
まずは、「そもそもショートカットって本当に必要?」というところから整理していきます。
結論:よく使うショートカットを覚えるだけで、作業スピードは体感で1.5〜2倍くらいアップします。
マウスだけで操作していると、画面上のボタンまでカーソルを動かしてクリックする… という動作が何度も発生します。ショートカットを使うと、 「マウスを動かす時間」を「指を少し動かす時間」に置き換えられる ので、その積み重ねで作業がどんどん軽くなっていきます。
よく触る3つの操作グループから始めるのがおすすめ
Logic Proには非常に多くのショートカットがありますが、 実際によく使うのは次の3つのグループにまとまります。
- ① 再生・停止・録音などの再生コントロール
- ② カット・コピー・ペーストなどの編集操作
- ③ ミキサー・ピアノロールなどの画面切り替え
逆に言うと、この3つさえ押さえておけば、初心者のうちは困ることがほとんどありません。 全部覚えようとしないで、よく使うものに絞るのがポイントです。
ショートカット練習の進め方(結論 → 理由 → 手順)
結論: 一度にたくさん覚えるより、 「今日はこの3つだけ」と決めて使い続ける方が定着しやすいです。
理由は、ショートカットは「頭で覚える」より「手が覚える」ものだからです。 数を増やしすぎると、どれを押すか迷ってしまい、かえってストレスになります。
おすすめの手順は次の通りです。
- 1週目:再生・停止・録音まわり(スペース・R・リターン)だけ意識して使う
- 2週目:編集系(Command + Z / Command + C / Command + V など)を追加
- 3週目:画面切り替え系(X / P / E)を少しずつ取り入れていく
このように「週ごとにテーマを決めて増やしていく」と、 無理なくショートカットを習慣化していくことができます。
再生・録音まわりの基本ショートカット
まずは、どんなプロジェクトでも必ず使う「再生・停止・録音」のショートカットから覚えていきましょう。
結論:スペース・R・リターンの3つを覚えるだけで、録音のストレスがかなり減ります。
再生・録音ショートカット一覧
- スペース:再生 / 停止
- R:録音開始 / 停止
- リターン:曲の先頭(1小節目)に戻る
- C:ループ再生(サイクル)のオン / オフ
- K:メトロノーム(クリック)のオン / オフ
この5つを押さえておけば、録音〜確認までの基本的な流れを キーボードだけで完結できるようになります。
録音フローをショートカットだけでこなす手順
Logic Proで、ショートカット中心に録音を行う手順は次の通りです。
- 1. 録音したいトラックを、トラック一覧の左側でクリックして選択します。
- 2. 録音を最初からやり直したい場合は、キーボードのリターンキーを押して小節1に戻します。
- 3. 必要であれば、小節バー上部をドラッグしてループ範囲を指定し、Cキーでサイクル(ループ)をオンにします。
- 4. テンポをしっかり取りたいときは、Kキーでメトロノームをオンにします。
- 5. 準備ができたら、キーボードのRキーを押して録音を開始します。
- 6. 演奏が終わったら、スペースキーで録音を停止します。
- 7. すぐに聴き直したいときは、もう一度リターン → スペースで頭から再生します。
まとめ:録音フローは「リターン → R → スペース」のリズムで覚える と、手が自然に動くようになってきます。
編集をサクサク進めるショートカット(カット・コピー・ペースト)
次に、録音したリージョン(音のかたまり)を「切る・増やす・戻す」といった編集に便利なショートカットをまとめます。
結論:Commandキーまわりのショートカットに慣れると、右クリックメニューに戻ることはほとんどなくなります。
編集系ショートカット一覧
- Command + Z:元に戻す(Undo)
- Shift + Command + Z:やり直す(Redo)
- Command + C:コピー
- Command + V:ペースト(貼り付け)
- Command + T:再生ヘッド位置でリージョンを分割
- Option + ドラッグ:リージョンをドラッグしながら複製
編集に慣れてくると、ほぼ無意識で 「Command + Z → Command + C → Command + V」の流れを繰り返すようになります。
リージョンをカットして並べ替える具体的な手順
ここでは、録音したフレーズの途中を切り出して別の場所にコピーする例で手順を見ていきます。
- 1. タイムライン上部の小節バーをクリックして、再生ヘッドを分割したい位置に移動します。
- 2. カットしたいリージョンを一度クリックして選択します。
- 3. キーボードのCommand + Tを押すと、その位置でリージョンが分割されます。
- 4. 分割されたリージョンを選び、Command + Cでコピー → 貼り付けたい位置に再生ヘッドを移動 → Command + Vで貼り付けます。
- 5. 同じフレーズを連続させたい場合は、リージョンを選んでOption + ドラッグすると、ドラッグした分だけ複製できます。
- 6. もし操作を間違えたら、すぐにCommand + Zで元に戻すことができます。
編集は失敗してもすぐに戻せるので、 「Command + Zがあるから大丈夫」 という気持ちで、いろいろな編集を試してみるのがおすすめです。
画面表示を切り替えるショートカット(ミキサー・ピアノロールなど)
Logic Proでは、「トラック表示」「ミキサー」「ピアノロール」など、目的に応じた画面を行き来しながら作業します。
結論:X・P・Eの3つを覚えると、作業画面の移動がとてもスムーズになります。
画面表示ショートカット一覧
- X:ミキサーの表示 / 非表示
- P:ピアノロール(MIDIエディタ)の表示 / 非表示
- E:リージョンエディタ(オーディオ編集など)の表示 / 非表示
- Y:ライブラリ(音色・パッチ一覧)の表示 / 非表示
ミキサーとピアノロールへのショートカットは、 「X=ミキサー」「P=ピアノロール」 と覚えるとスッと頭に入りやすいです。
画面を切り替えながら作業する流れ
例えば、MIDI打ち込みとミックス調整を行き来する場合の流れは次のようになります。
- 1. トラックを選択し、Pキーを押してピアノロールを開く
- 2. ノートの長さや位置を編集し、もう一度Pでピアノロールを閉じる
- 3. ミックスバランスを確認したくなったら、Xキーでミキサーを表示
- 4. フェーダーやパンを調整した後、再度Xで元の画面に戻る
画面の切り替えをマウスで行っていると、そのたびに画面上部のボタンまでカーソルを移動する必要がありますが、 ショートカットを使うと指先だけで「編集モード ↔ ミックスモード」を往復できるようになります。
自分用にショートカットをカスタマイズする方法
Logic Proでは、ほとんどのショートカットを自分好みに変更できます。 他のDAWから乗り換えた場合や、押しやすいキーにまとめたい場合にとても便利です。
結論:まずは「キーコマンド編集画面の開き方」だけ覚えておけばOKです。
キーコマンド(ショートカット設定)画面を開く手順
- 1. 画面左上の「Logic Pro」メニューをクリックします。
- 2. 表示されたメニューから「キーコマンド」→「編集…」を選択します。
- 3. もしくは、キーボードのOption + Kで直接キーコマンドウインドウを開くこともできます。
このウインドウでは、Logic Pro内のさまざまな機能に対して、どのキーを割り当てるかを一覧で確認できます。
よく使う操作にショートカットを割り当てる具体的な手順
- 1. キーコマンドウインドウ上部の検索ボックスに、変更したい機能名(例:「ミキサー」「ピアノロール」など)を入力します。
- 2. 一覧から該当するコマンドをクリックして選択します。
- 3. ウインドウ下部の「キーを学習」ボタンをクリックします。
- 4. 割り当てたいキー(例:Command + 数字キーなど)を実際に押します。
- 5. すでに別の機能に割り当てられている場合は確認メッセージが出るので、上書きするかどうかを選択します。
- 6. 設定が終わったら、右下の「完了」ボタンを押してウインドウを閉じます。
最初からすべてカスタマイズする必要はなく、 「どうしても押しづらいもの」だけ自分仕様に変えていく くらいの感覚でOKです。
今日から覚えたいおすすめショートカット一覧
ここまでの内容を踏まえて、「これだけ覚えておけば大丈夫」 というショートカットを一覧にまとめました。
この中から、まずは5〜10個を目安に、日ごろの作業で意識して使ってみてください。
最低限おさえておきたい厳選ショートカット
- スペース:再生 / 停止
- R:録音開始 / 停止
- リターン:曲の先頭に戻る
- C:ループ(サイクル)のオン / オフ
- K:メトロノームのオン / オフ
- Command + Z:元に戻す(Undo)
- Shift + Command + Z:やり直す(Redo)
- Command + C:コピー
- Command + V:ペースト
- Command + T:再生ヘッド位置でリージョンをカット
- X:ミキサー表示 / 非表示
- P:ピアノロール表示 / 非表示
- E:リージョンエディタ表示 / 非表示
- Option + K:キーコマンド編集画面を開く
このリストをメモ帳や手帳に書き出しておいて、作業のたびにチラッと見返しながら使っていくと、 自然と指が覚えていきます。
まとめ|ショートカットは「少しずつ慣らしていく」のがコツ
最後に、この記事の内容をまとめておきます。
結論:Logic Proのショートカットは、一度に完璧を目指すのではなく、「よく使うものから少しずつ体に覚えさせる」のがいちばんの近道です。
この記事でお伝えしたポイントは、次のような内容でした。
- ・ショートカットを覚えると、マウス操作中心のときより作業が1.5〜2倍ほど快適になる
- ・最初は「再生・編集・画面切り替え」の3グループに絞ると迷わない
- ・録音フローは「リターン → R → スペース」のリズムで覚える
- ・編集は「Command + Z」があるからこそ、思い切って試せる
- ・画面切り替えは X / P / E を使うと、ミックスと編集の往復がスムーズ
- ・Option + K でキーコマンド編集画面を開き、自分用にカスタマイズすることもできる
- ・今日から使える厳選ショートカットを5〜10個に絞って意識的に使っていくのがおすすめ
ショートカットは、「知っている」だけでは意味がなく、「毎回使う」ことで初めて自分の武器になります。 今日の制作から、ぜひ1つでも新しいショートカットを取り入れてみてください。
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Logic Proのショートカットに慣れてきたら、次は「初期設定」「打ち込み」「ミックス」「テンプレート作成」などもあわせて押さえておくと、さらに作業が快適になります。
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