Logic Proのレイテンシー遅延を減らす方法(バッファ調整・低レイテンシーモード)

Logic Proのレイテンシー遅延を減らす方法(バッファ調整・低レイテンシーモード)

こんにちは、kawaharaです。

Logic Proで録音や打ち込みをしていると、「鍵盤を押してから音が鳴るのが遅い」「歌った声がワンテンポ遅れて返ってくる」みたいなレイテンシー(遅延)にぶつかることがあります。

結論から言うと、まずはI/Oバッファを下げる、次に低レイテンシーモードをON、それでもダメなら遅延が大きいプラグインを一時停止の順で直ることが多いです

レイテンシーって何?初心者向けに超ざっくり

レイテンシーは、音がパソコンの中を往復する時間です。

例えるなら、あなたの音が「受付」→「処理室」→「返却窓口」を通って戻ってくる感じで、受付に行列(バッファ)ができると、返ってくるのが遅くなります。

逆に、行列を短く(バッファを小さく)すると速く返ってきますが、その分PCが忙しくなって音切れしやすくなることもあります。

まず最速で効く!30秒チェック(結論)

やることはこの3つ(録音・打ち込み中)

  • 1)I/Oバッファを32〜128に下げる(まずは64推奨)
  • 2)低レイテンシーモードをONにする
  • 3)リミッター/リニアフェイズEQ/重いリバーブなど遅延の大きいプラグインを録音中だけOFF

この3つで体感が変わるケースがかなり多いです。次の章から、場所と手順を具体的にいきます。

手順1:I/Oバッファサイズを調整する(最重要)

場所:Logic Pro設定 → オーディオ

まずは、レイテンシーの主犯になりやすいI/Oバッファを調整します。

  • 位置:画面左上メニュー Logic Pro設定(または「環境設定」)→ オーディオ
  • ボタン名:I/Oバッファサイズ(I/O Buffer Size)
  • 設定値(おすすめ):
  • 録音・打ち込み中:32 / 64 / 128(迷ったら64
  • 編集・ミックス中:256 / 512(CPUが軽くなる代わりに遅延は増えます)

ポイントは、録音中は小さく、ミックス中は大きくの切り替えです。これだけで「体感の遅さ」がかなり変わります。

ちなみに、CPUがしんどい時はバッファを上げるほど安定します。CPU負荷対策は別記事にまとめているので、音切れが出る場合はこちらもどうぞ。

Logic Pro CPU負荷・重いときの対処

音切れする時の“落とし穴”チェック

  • バッファを下げた直後にプチプチする → 64→128に上げて様子を見る
  • ソフト音源を重ねすぎ → 録音中だけフリーズ(Freeze)やバウンスで軽くする
  • 高品質モード(オーバーサンプリング等) → 録音中はOFFにする

「速さ」と「安定」はトレードオフなので、あなたのPCが機嫌よく動くポイントを探すのがコツです。

手順2:低レイテンシーモードを使う(録音時の救世主)

場所:オプション → 低レイテンシーモード

次に低レイテンシーモードです。これは、録音時に遅延の大きい処理を一時的に抑えて、体感を軽くしてくれる機能です。

  • 位置:上部メニュー オプション(Options)低レイテンシーモード(Low Latency Mode)
  • ボタン名:低レイテンシーモード(ON/OFF切替)

ONにすると、プラグインによっては「効きが弱くなる」「一時的にバイパスされる」ことがあります。これは仕様で、録音しやすさ優先のモードと思ってOKです。

おすすめ運用:録音時ON、ミックス時OFF

  • 録音:低レイテンシーモードON → 演奏しやすい
  • ミックス:低レイテンシーモードOFF → 音作りが正確

曲作りを「打ち込み」中心で進める場合でも、MIDI入力のモタつきが減って快適になります。

Logic Proで打ち込みを始める方法

手順3:遅延が大きい“犯人プラグイン”を避ける

バッファを下げて、低レイテンシーモードもONにしたのに遅い場合、原因はだいたいプラグインの先読み処理(Lookahead)重い演算です。

遅延が出やすい代表例

  • リミッター(特にLookahead付き)
  • リニアフェイズEQ(Linear Phase)
  • マルチバンドコンプ
  • コンボリューションリバーブ(IR系)
  • オーバーサンプリングを上げた歪み/サチュレーター

対策:録音中だけOFFにする(場所とやり方)

  • 位置:ミキサー(Mixer)で該当トラックのインサート(Audio FX)欄
  • ボタン名:プラグイン枠のパワー(ON/OFF)、またはバイパス
  • やること:録音が終わるまで一時的にOFF → 録音後にONへ戻す

「録音は軽装で走って、ミックスで着込む」みたいなイメージです。制作のフェーズで着替えると、ずっとラクになります。

Logic Pro ミックス入門|EQとコンプの基本

手順4:録音方法を見直す(モニター遅延を“消す”考え方)

「Logicの設定は合ってるのに、歌が遅れて聞こえる」場合は、モニター方法が原因のこともあります。

チェック1:ソフトウェアモニタリングの状況

  • 現象:マイクの声が遅れて返ってくる
  • 理由:声がLogic内を通って返る(往復で遅延が乗る)
  • 対策:低レイテンシーモードON+バッファを64/128へ

もしオーディオインターフェイス側(例:Apolloなど)にダイレクトモニター機能があるなら、そちらを使うと“ほぼゼロ遅延”で聴けることがあります。

チェック2:録音できない/入力が変も合わせて見る

モニターや入力設定のズレが絡むと、レイテンシー問題に見えて別原因のこともあります。心当たりがあればこちらも一緒にチェックすると安心です。

Logic Pro「録音できない」原因まとめ(入力設定/権限/モニター)

よくあるQ&A(初心者がつまずく所だけ)

Q1:バッファを下げると音がプチプチします

A:PCが処理しきれていないサインです。64→128に上げる、録音中だけ重いプラグインをOFF、使っていないアプリを終了、の順で試してください。

Q2:ミックス中も低レイテンシーモードONでいい?

A:おすすめしません。低レイテンシーモードは「遅延の大きい処理を抑える」ことがあるので、ミックスの判断がズレる可能性があります。録音中だけONが基本です。

Q3:レイテンシーが突然ひどくなりました

A:新しく挿したプラグインが原因のことが多いです。直前に追加したものを一度OFFにして、体感が戻るか確認してみてください。

まとめ:おすすめの“使い分け”が最強

最後に、今日の内容を「実戦ルール」にしてまとめます。

  • 録音・打ち込み:I/Oバッファ 64(重ければ128)+低レイテンシーモードON
  • ミックス:I/Oバッファ 256〜512+低レイテンシーモードOFF
  • 遅いと感じたら:重いプラグイン(Lookahead/Linear Phase/IR系)を録音中だけOFF

「制作は快適に、音作りは丁寧に」の切り替えができると、Logic Proが急に相棒感出してきます。


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