DTMで作曲できない悩みの原因と解決|初心者の詰まりポイント診断&進め方
こんにちは、kawaharaです。
DTMを始めたのに「曲ができない」「何から触ればいいか分からない」って、あるあるです。作曲はセンス勝負に見えがちですが、実は詰まる場所がだいたい決まっているんですね。
この記事では、まず結論(最短の抜け道)を提示し、その理由と、実際に手を動かす手順(位置・ボタン名・設定値)まで、初心者向けに噛み砕いてまとめます。
まずは導線(おすすめ)
素材から1曲を組み立てる手順が欲しい方は、先にこちらもどうぞ:
Loopcloud|実践編:実際に1曲を作る手順(ステップ別)
結論:作曲できないのは「才能」じゃなくて「工程が未分割」なだけ
結論から言うと、作曲できない悩みの多くは曲作りを一気にやろうとしていることが原因です。
作曲は、料理でいうと「献立決め・買い物・下ごしらえ・調理・盛り付け」を同時にやるようなものです。どこかで手が止まって当然なので、工程を分けて、順番を固定すると一気に進みます。
今日のゴール(迷子防止のルール)
- 30分で「Aメロ8小節」だけ作る(曲全体は狙わない)
- 音色は最初は仮でOK(後で差し替え)
- 判断が必要な選択肢を減らす(テンポ・キー・コードを先に固定)
理由:止まる原因はだいたい5つ(診断チェック)
「作曲できない」の正体は、たとえば次の5つのどれかです。ここを切り分けると、対処が一気にラクになります。
診断チェック(当てはまるものに注目)
- ① メロディが浮かばない(鼻歌は出るがMIDIにできない)
- ② コードが決まらない(気持ちいい進行に辿り着けない)
- ③ リズムが作れない(ドラムが単調・ノリが出ない)
- ④ アレンジで迷う(音が増やせない/増やすと崩れる)
- ⑤ 音選びで沼る(プリセットを延々試して終了)
次の章では、まず30分で再起動する手順を用意します。ここができると「とりあえず進められる状態」に戻れます。
手順:30分で動き出す「作曲復帰ルーティン」
ここでは、Logic Proを例に「固定するもの」を先に決めて、判断回数を減らします。ポイントは先に型を作って、あとから中身を良くすることです。
Step 1:テンポとキーを固定する(迷子の根を切る)
位置:Logic Pro上部のコントロールバー(LCD表示)
- テンポ:BPMを140(Future Bass寄り)または90(lofi寄り)に固定
- 拍子:4/4のまま(初心者は固定が安定)
- キー:迷ったらF minorかA minor(黒鍵多めで雰囲気が作りやすい)
Step 2:8小節の箱を作る(曲の最小単位)
位置:トラック領域上部
- ボタン名:Cycle(サイクル)をON(黄色のループ範囲が出る)
- 設定値:サイクル範囲を1〜9(8小節)にする
- 目的:聴きながら微調整できる状態を作る
Step 3:コード→ドラム→ベース→メロの順で置く(迷いにくい順番)
作曲で止まりやすいのは「いきなりメロ」から入る時です。なので、先に足場(コードとリズム)を作ります。
- コード:4コードを先に決める(例:F minorなら Fm - Db - Ab - Eb)
- ドラム:キックを1拍目に置く → 次にスネアを2拍目/4拍目へ
- ベース:コードのルート音を1音でOK(FmならF、DbならDb…)
- メロ:最後に「歌える範囲」で3〜5音だけ使って作る
ここまでできたら、もう「作曲できない」状態ではありません。次は、あなたが詰まりやすい場所別に、具体的な解決策へ行きます。
原因別の解決:詰まりポイントごとに直す(メロ・コード・リズム・アレンジ・音選び)
ここからは「どこで止まるか」に合わせて処方箋を出します。全部やる必要はなく、あなたの“詰まり”だけ拾ってOKです。
① メロディが浮かばない:3つの型(動きを固定する)
メロが出ない時は、自由に作ろうとして脳が固まっていることが多いです。なので、動きの型を決めます。
- 型A(同じ音→最後だけ動く):7音は同じ、最後だけ1〜2音上げる
- 型B(階段):2音上がって1音下がる、を繰り返す
- 型C(呼吸):2小節歌って、2小節休む(休符を入れる)
位置:ピアノロール(エディタ)
- ボタン名:クオンタイズ(Quantize)を1/16に設定
- 設定値:ノートの長さは最初1/8中心(細かくしすぎない)
- コツ:音数を増やす前に休符(無音)を入れる
② コードが決まらない:まず「気分」で選んで固定
コード理論で迷うときは、先に“気分”で枠を作るのが現実的です。初心者の最短ルートは、定番進行を借りて固定です。
- 明るめkawaii:I - V - vi - IV(例:C - G - Am - F)
- 切なめlofi:vi - IV - I - V(例:Am - F - C - G)
- エモい短調:i - VI - III - VII(例:Fm - Db - Ab - Eb)
位置:ソフト音源(ピアノ/エレピ)で仮コードを鳴らす
- コツ:最初はピアノ1音色で作る(音の良し悪しに引っ張られない)
- コツ:コードを決めたら10分は変更禁止(制作を前に進める)
③ リズムが作れない:8小節の中で「役割」を分ける
ドラムが単調な時は、全部の小節を同じにしていることが多いです。そこで、8小節を「役割」で割ります。
- 1〜2小節:少なめ(キック+スネア)
- 3〜4小節:ハイハット追加(8分)
- 5〜6小節:ハットを16分にして動きを出す
- 7〜8小節:最後だけフィル(スネア連打など)
位置:ドラム音源のステップ入力、またはピアノロール
- 設定値:ハイハットのベロシティを70→55→65→50のように交互にして揺れを作る
- コツ:フィルは最後の1小節だけで十分
④ アレンジで迷う:レイヤーは「3段」までにする
音を増やしすぎて崩れる時は、役割が被っていることが多いです。まずは3段で設計します。
- 上:メロ(主役)
- 中:コード(パッド/鍵盤/ギターなど)
- 下:ベース+キック(土台)
コツ:増やす前に、ミュートで引き算チェックをします。「抜いても成立する」なら、それは良いアレンジです。
⑤ 音選びで沼る:タイムリミットと“仮音色”ルール
音色探しは楽しい反面、永遠にできてしまう作業です。ここはルール化が正解です。
- ルール:プリセット探しは5分だけ
- ルール:仮音色は「ピアノ・ベース・ドラム」だけでOK
- ルール:曲の形(Aメロ/サビ)が見えてから差し替える
Loopcloudで解決する:素材から“曲の形”に持っていく方法
「音色沼」「ゼロから作れない」を一気に助けてくれるのが、Loopcloudの素材ワークフローです。素材はズルじゃなくて、初心者の補助輪です。
前編(実践手順)は、こちらでステップ別にまとめています。
Loopcloud|実践編:実際に1曲を作る手順(ステップ別)
Step:テンポとキーを合わせて「違和感」を減らす
位置:Loopcloudアプリのブラウズ画面(検索・フィルター)
- 設定値:Project BPMを90または140に合わせる
- 設定値:KeyをF minorなどに固定して探す
- コツ:キック→ベース→コード→メロ素材の順で集める(下から積む)
テンポ・キー合わせをもっと丁寧にやりたい場合は、こちらも参考になります。
Step:8小節ループを「Aメロ」「サビ」に分ける
考え方:同じ素材でも、引き算と足し算で別セクションにできます。
- Aメロ:キック控えめ+コード薄め+ハット少なめ
- サビ:キック強め+ベース太め+シンセ上もの追加
- 実践:同じコード素材を使い、サビだけオクターブ上のレイヤーを足す
「8小節から抜けられない」場合は、こちらの記事が相性良いです。
まとめ:作曲できない日は「工程を小さくして」必ず前に進める
最後に、今日の要点をまとめます。
- 作曲できない原因の多くは、工程を一気にやろうとしていること
- テンポ・キー・8小節を固定すると、迷いが激減する
- コード→ドラム→ベース→メロの順で置くと詰まりにくい
- Loopcloud素材は“補助輪”。形を作ってから音を磨く
もし今日、1ミリでも進めたいなら、まずは30分でAメロ8小節だけ作ってみてください。小さく作れるようになると、曲全体も自然に繋がっていきます。

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